AWS EC2 料金体系(2018年7月)

まとめ

EC2 の代表的な料金体系は次の通り(2018/07/22 時点)

  1. オンデマンド/リザーブド/スポット 料金
  2. データ転送
  3. Amazon Elastic Block Store(EBS)
  4. Elastic IP アドレス
  5. Amazon CloudWatch
  6. Elastic Load Balancing(ELB)

参考:オンデマンドインスタンスの料金 - Amazon EC2 (仮想サーバー) | AWS

1. オンデマンド/リザーブド/スポット 料金

EC2 のインスタンスは「オンデマンド」「リザーブド」「スポット」などに分けられる。

必要なときに必要な分だけ使いたい場合は「オンデマンド」を選ぶ。一定期間の利用を考える場合は「リザーブド」、一定期間かつ特定の時間のみ稼働させるインスタンスは「スポット」を選ぶなど目的に応じて使い分ける。

オンデマンドとスポットは、時間単位(1時間未満は切り上げ)で課金される。 リザーブドは長期利用を目的としているため、前払い or 月単位で課金となる。 時間単価は安い順に リザーブド < スポット < オンデマンド となる。 長期利用を目的とする場合はリザーブドを選択するのが良さそう。 開発・テスト用サーバにはオンデマンドで立てて必要がなくなったらすぐ消すという運用が良さそう。 スポットはバッチサーバに使う。

インスタンスの料金はスペックによって異なるため詳細は省略。

オンデマンドインスタンスの料金 - Amazon EC2 (仮想サーバー) | AWS
料金 - Amazon EC2 スポットインスタンス - Amazon EC2 | AWS
EC2 インスタンス料金 – アマゾン ウェブ サービス (AWS)

2. データ転送

  • EC2 → インターネット(アウト): 1 GB/月 まで無料、0.12USD/GB 〜
  • インターネット → EC2(イン): 無料
  • EC2 → 異なるリージョンへのデータ転送: 0.09 USD/GB
  • Availability Zone1 ↔ Availability Zone2:異なる AZ(Availability Zone)間でのデータ転送はイン・アウトともに 0.01 USD/GB
  • パブリックアドレス or Elastic IPv4 アドレスを利用したデータ転送:0.01 USD/GB
  • 異なる VPCIPv6 アドレスを利用したデータ転送:0.01 USD/GB
  • 同じ AZ 間のデータ転送は 0.00 USD/GB

以上より、データ転送による料金を抑えるには次を守ると良さそう。

  • インターネットへの転送をなるべくしない
  • 利用するデータは同一 AZ のサーバ or RDS or S3 からひっぱる
  • 通信するサーバは同一 AZ におく(耐障害性の観点からは望ましくない)
  • 同一 AZ にあるサーバとの通信はプライベートアドレスを利用する

3. Amazon Elastic Block Store(EBS)

EBS はネットワークストレージの追加サービス。OS 上でマウントすることで追加領域として使うことができる。 GB 単位の月額料金が発生。

料金 - Amazon Elastic Block Store(ブロックストレージ)|AWS

4. Elastic IP(EIP)アドレス

1インスタンスあたり1 EIP まで無料。 追加の IP アドレス or 実行中のインスタンスと関連付けられていない Elastic IP アドレスあたり 0.005 USD/時間。

5. Amazon CloudWatch

EC2 のモニタリングサービス。メトリクス集計やアラーム機能などがある。 無料枠+α で使った分だけ従量課金。

料金 - Amazon CloudWatch | AWS

6. Elastic Load Balancing (ELB)

Elastic Load Balancing は、アプリケーションへのトラフィックを複数のインスタンスに負荷分散させるサービス。 以下の3つの種類がある。

  • Application Load Balancer
  • Network Load Balancer
  • Classic Load Balacer

料金体系はどれもロードバランサーの稼働時間あたりの料金+トラフィックによる従量課金。

料金 - Elastic Load Balancing | AWS